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MCIスクリーニング検査

本年1月から開始した、MCIスクリーニング検査についてお話

MCI(Mild Cognitive Impairment)スクリーニング検査は、軽度認知障害の兆候を早期 に発見できる血液検査です。
認知症の中で最も多いアルツハイマー病は、発症する20年前からアミロイドβペプチド が脳に蓄積し神経細胞に障害を与え記憶などの認知機能を障害します。私たちの体にはアミ ロイドβペプチドが蓄積しないよう排除する仕組みやその毒性を弱める仕組みが備わって おり、脂質代謝に関連するアポリポタンパク質(ApoA1)、免疫に関わる補体タンパク質 (C3)、アミロイドβペプチドと結合してその作用を抑制するトランスサイレチン(TTR) が関連しています。防御機能をもつこれら3種類のタンパク質の血中量を測定することで、 アミロイドβペプチドの蓄積を間接的に評価しています。
MCIスクリーニング検査は、採血9mL(専用採血管)のみで食事制限や特殊な薬剤投与 もなく被爆のリスクもありません。3週間程で結果報告されます。MCIリスク判定評価は、 A:健常、B:MCIリスク低め、C:MCIリスク中程度、D:MCIリスク高め、の4段階評 価です。検査結果で疑わしいと判定された場合は専門の病院での二次検査を受ける必要があ ります。必要に応じて早期に治療を開始します。
2015 年、厚生労働省は、認知症患者は2025年に700 万人を突破し、65歳以上の5人に 1人は認知症に罹患すると推計しました。2012 年時点で 462 万人ですから 10 年で 1.5 倍 に増加する見通しです。そこでMCIの早期発見、早期治療が重要となります。MCI は、認 知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうちひとつの機能に問題は生じてはいますが、 日常生活には支障がない状態です。しかし、何も治療しなければ数年間で半数の人は認知症 になる可能性があります。 MCIスクリーニング検査は、50歳以上の方、認知症への不安を抱いている方、ご家族が 異変に気付いた場合にお勧めの検査です。
現在では、認知症は生活習慣病のひとつと考えられるようになりました。予防法は、運動 (脳の血流量を増加させる)、食事(ビタミン・ミネラルが豊富な野菜や果物、大豆食品、 ポリフェノールが含まれる食材)、頭と体を使う事がお勧めだそうです。

今後とも検査室をよろしくお願いします。
NO. 2016・54号 発行日:2016 年 7月 22日

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文責:藤谷 恵子 監修 石竹 久仁

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