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CT検査の紹介。

CT検査とは?

CTとは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略で、X線管球を体のまわりを回転させながらX線を照射し、体を透過したX線を検出器で検出して体の断面像を作ります。
通常のX線写真は、体を透過したX線によってフィルム上に影絵をつくるものです。従って、体のX線写真を撮影すると、体内の諸構造が前後重なり合って写るため、体内の状況を観察するのは難しいものがありました。CTの場合は体の断面図を撮影することができるので、体内の臓器が重なり合うことなく描出され、体内の状況をはっきりと知ることができます。

CTの歴史

1971年に、英国EMI社のHunsfieldにより頭部専用CTが開発されました。Hunsfieldはこれによってノーベル医学賞を授与されました。
CTは当初、1断面ずつしか撮影できませんでしたが、1990年にヘリカルCTが出現し、X線管球が休みなく回転し続けながら撮影することができるようになって、撮影時間が飛躍的に短縮しました。

1998年にはマルチスライスCTが出現しました。これは一度に複数の断面像を得ることができるというもので、撮影時間はさらに短縮され、また画質も大幅に改善しました。
マルチスライスCTは、高速で撮影できるので撮影時の息止め時間を短くすることができます。また、造影剤を使用する場合、注射した造影剤が体内で薄まる前に撮影し終えることができるので、造影能が高まり病変の検出率が向上します。
さらに、従来に比べて薄いスライスで撮ることができるようになりました。
CTは、基本的に体の横断像(輪切り)しか撮れませんが、輪切りの断面像のデータを基にして体の縦切りやななめ切りの断面像を再構成することができます。この場合、元の画像のスライスが厚いと、再構成しても良好な縦切り像を得ることができませんが、元画像のスライスが薄いと、縦切りや斜め切りに再構成しても良好な画像を得ることができます。
これにより、脊椎や大動脈など、体の長軸方向に長い構造の描出が容易にできるようになりました。また腹部、四肢などの血管の立体画像を作成することができるようになりました。
当院では平成15年にマルチスライスCT(GE横河メディカル社製Light Speed β)を導入して以来、その特徴を生かして、それぞれの疾患に適した高画質で、情報に富んだ画像を撮像しております。

造影剤とは?

X線は体を透過しますが、透過の程度は臓器、器官によって異なります。空気の多い肺や胃・腸はX線を通しやすく、次いで脂肪、充実性臓器・筋肉、骨の順にX線が通りにくくなります。CTではX線の透過性の違いが画像の濃淡として描出されます。
肺や脂肪、骨はCTで他の器官と明瞭に区別できますが、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、筋肉など多くの臓器はX線透過性に大差がなく、画像上同じような濃度を示しますので、これらの臓器に病変があってもそれを検出するのは必ずしも容易ではありません。

造影剤とは、体内に注入したり内服したりして、体内の状況がX線写真に写りやすくする薬剤の総称です。胃の撮影の際に飲むバリウムもその1つです。
CTの場合、ヨード造影剤を静脈に注射しながら撮像するものを造影CTといいます。これに対して、造影剤を使わずに撮るCTを単純CTといいます。ヨードは昆布などに含まれるミネラルの一種で、X線を透過しにくいため、これを血管内に注射すると血管や、血管に富んだ臓器が画像上白く写ります。それにより、単純CTでは同じようにみえる種々の臓器も、造影CTでは濃淡の差が現れ、区別が容易になります。
また、病変があるかないか、あった場合はどういう疾患であるか、といった情報を得ることができます。

造影剤の副作用について

造影剤の副作用として、悪心(発現率1.04%)、熱感(0.92%)、嘔吐(0.36%)、かゆみ(0.45%)、蕁麻疹(0.47%)、潮紅(0.16%)、血管痛(0.05%)、嗄声(0.02%)、くしゃみ(0.24%)などがあります。これらをひっくるめた総副作用発現率は3.13%です。
血圧低下や意識消失などの重篤な副作用はアナフィラキシーショックとよばれるもので、その発現率は0.22%と言われています。これは薬物や食物などに対して生体が過敏に反応し、体内に放出された化学伝達物質により網細血管が拡張することによって生じます。きわめてまれには死亡例の報告もあります。
副作用が生じるかどうかを前もって知ることはできませんが、アトピーや喘息、花粉症、薬物・食物アレルギーの既往のある方では副作用発現率が7%前後と通常の2倍以上高く、とくに気管支喘息のある方では、重篤な副作用の発現率が0.23%と通常の10倍高いため、気管支喘息のある方の場合は造影剤の使用を避けることが望ましく、また過去に造影剤による副作用の既往のある方では、どうしても必要な場合以外は造影剤を使用せずに検査を行います。

薬というものは何であれ、副作用による害と使用することによる利益の兼ね合いによって使用するかどうかが決まります。造影剤は、治療薬ではありませんので使用したからといって病気がなおるわけではありませんが、造影剤を使用することでCTの診断能が大幅に向上しますので、病気を早く正確に診断することができるようになります。

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